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| ●60歳FA宣言 |
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大手企業には再雇用制度があって、ある一定条件のもと、定年後本人の希望によって雇用を延長できる仕組みである。
団塊の世代が一斉に定年を迎える時期になり、技術の継承が問題視されたのが2007年。今年は2009年だからまだ継続中の案件だと思う。
再雇用は、どちらかというと「継続して雇ってあげる」ニュアンスがある。
現に賃金は定年前の1/3くらいになるらしい。多くの定年退職者には、よい制度であるとしても、ここは一工夫したい。地道にスキルアップしてきた人が報われる仕組みがあっていいと思う。
若い時期に才能を買われ、高額な契約金をもらってプロの世界へいく。アスリートにとっての夢の実現。だが世の中には大器晩成型の人もいる。地道な作業に長年没頭し、続けることで神の業を習得してきた人たちが定年後も働き続けるためには、再雇用に応じて「継続して雇ってもらう」道しかないのが悲しい。長年のスキルアップの結果が、継続短期雇用・賃金1/3では励みにならない。これで若い人たちが、その職場でスキルを磨き、神の手を持つ職人となることを夢見ることができるだろうか。
板金や研磨の世界で、触っただけでミクロン単位の差を感じてしまう感性は、もはや技術の域を脱し、150km/hの剛速球を投げる才能と肩を並べる。その感性は60歳を迎えたからといって衰えるわけではない。その才能を活かす道を考えることで、若い人たちの希望の灯になる。そんな仕組みがあっていいと思う。
プロ野球の場合ドラフトの最高契約金は1億円プラス出来高払い、年収は1,500万円くらいだろうか。そして、一定日数一軍に在籍するとFA権を取得する。この仕組みを「神の手」を持つ60歳の定年者用に編み上げる。「60歳フリーエージェント」の場を作り、そこに登録する。交渉権は元所属していた組織にもあるが、そこから他社に移るかどうかは本人の意志と契約内容次第である。
居住権・家族・元所属先へのロイヤリティーなどから、再雇用を選ぶ人もいる。それはそれで構わない。自ら培ってきた技術を次世代へと継承するために、遠隔地へと赴き、年収3,000万円で2年契約を選択する人もいるに違いない。
資源のない国で、人の知恵と努力で国をもり立ててきた日本。知恵と工夫と努力をもって「すごいわざ」を習得した人に対して、尊敬の念を持ってきちんと評価する仕組みがあっていいと思う。 |
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