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| ●あなたの給料は? |
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若い人に「あなたの給料はおいくらくらいですか?」と尋ねると、十中八九「手取りで○○です」と答える。
手取りで給料を考える。どうにも、それが気に入らない。
新人を採用して、その人が独身者で、仮に250,000円で採用したとしよう。そのうち所得税と住民税があわせて15,000円くらい。次に社会保険料。厚生年金が22,000円、健康保険が11,000円、最後に雇用保険が1,800円。合計して約50,000円が給料の総額から控除される。控除額はおおよそだが、手取りでは約200,000円ってことになる。
さて、仕組みを考えてみよう。イメージして欲しい。給料日にあなたは経営者と対している。給料袋には現金で250,000円入っている。あなたと経営者の間には5つの「箱」が置いてある。最初の箱には「所得税」と書いてある。まず、この箱に、あなたは給料袋から現金を取り出し10,000円入れる。次に「住民税」と書いた箱に5,000円入れる。次からが問題だ。3番目の箱には「厚生年金保険料」と書いてある。そこにあなたは22,000円もの現金を入れる。すると経営者も同じ金額を財布から出してその箱に入れる。厚生年金の箱には計44,000円が入る。次に「健康保険料」。あなたが11,000円入れると、経営者も同じ金額11,000円入れる。雇用保険料も同じ。それぞれの箱には22,000円と3,600円が入る。そして、あなたの手許には200,000円が残る。
つまり、あなたの給料は250,000円だが、経営者が支払うのは284,800円、社会保険料はあなたが支払うのと同額を経営も負担しているのだ。そして手取りは200,000円、これがあなたの自由に使えるお金として手元に残る。この仕組みを忘れないで欲しい。
「あなたを月給250,000円で採用します」とした時点で、経営者は284,800円必要であるにもかかわらず、あなたは200,000円で働いていると感じる。その差84,800円には大きな隔たりがある。
控除=天引き=始めから「ない」と考えるのではなく、250,000円の中から国民の義務として15,000円の税金をあなた自身が納めてるわけだし、自身の老後のため、病気したときのため、失業したときのために自身が納めている社会保険料のことを意識して欲しい。自分で納めている感覚を持たない人はたいがいこれらの諸制度に関心がない。税金がどう使われているのか、社会保険のシステムがどう変更されようとしているのか。それらに関心を持つためにも、給料を手取りで感がさせるべきではない。弊社では「住民税」だけは天引きしていない。ささやかな抵抗ではあるが、各市役所へ自分自身で納めてもらっている。現状では住民税だけはそうすることができる。自分の財布から自分の意志で払っている税金であることを身にしみて感じてもらうためにも、住民税の源泉徴収はしていない。
毎月の給料日。できれば「5つの箱」をイメージして欲しい。あなたが社会のために負担している費用をイメージして欲しい。そういえば、40歳になったらもうひとつ箱が増えて、6つになる。その箱にはどうも「介護保険料」と書いてあるらしい。 |
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