●憲法論議
近頃では落ち着いた感があるが、ひところは盛んに改憲論議行われた。時代に合わないものを時代の要請に添うものへと進化させることに反対はしない。盛んに論議し、あるべき姿を見いだしたい。押しつけられたから変えるのではなく、あるべき姿を求めて論議したい。権利の主張ばかりでなく義務の履行を併せ持ち、地方自治に関わる諸問題を憲法のレベルで改めていくのは必要なことだと思う。
でももっと大事なことは、現憲法が持っている「平和主義」思想を、たとえ軟弱だと非難されても推し進め、世界において日本が果たすべき真の役割を毅然とした態度で表明することにある。そもそも憲法とは他の法律と違って、権力の行き過ぎや横暴がはびこらないよう、国の権力に制限を設ける側面がある。その意味で、現憲法は一定の役割を果たしてきた。この憲法があることで、時の権力者は様々な解釈をしなければならなかった。ましてや、この憲法があることで、朝鮮戦争やベトナム戦争(派兵した国は、アメリカ以外では韓国、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、タイなど)に派兵することなく、経済的な恩恵を日本は受け、発展することができたともいえる。
先進国の中でもめずらしく宗教に寛大な国日本。「八百万の神々」が存在する日本だからこそ、世界に貢献できることがある。ともすれば「わかりにくい」と切り捨てられがちな日本の特性を活かし、堂々と自らのスタンスを世界に発信する。そんな日本にふさわしい憲法を創るための論議が深まればなぁと思う。